Job to Survive or Live

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Sometimes your EGO destroys yourself
— Baku Osawa

5年ほど前から考えて整理できていなかったフレーズ「生き残るための仕事か、生きるための仕事か」。媒体制作管理をしながらディレクションをしてファイナンシャル的な事も全てこなしているのは、本当に自分のやりたいことなのだろうかっていう疑問から派生しました。推測として多分ですが、この質問に至り考え始める年齢ではないほど遅いと思うんです。それは時空を死に物狂いで駆け巡っていた過去15年、気付く余裕すら無かったからだと思います。

The phrase "work to survive or work to live" was thought about 5 years ago and was not organized. It was derived from the question of whether it is really what you want to do by directing and making all the financial stuff while managing media production. As a guess, I think it is too late to start thinking about this question. I think that's because in the past 15 years of running through time and space, I could not even afford to notice.

 
 

設定の妙

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起業時点で緩めに考えていた会社としての見え方。19年前はその曖昧な感覚でもなんとなく前に進めた時代であったと思います。

口伝えで沢山のお仕事を頂き、未開発未経験のジャンルにも参入することができる貴重な経験を頂き、生き物である会社として有益に成長する事ができました。

それは、積み重なるプロジェクトをこなしてもこなしても降って落ちてくるように、外国製品のようなグラフィックの強さや自身のキャラクターで何とか持ちこたえていたのです。

自身を何かのキャラクターに設定することで、生き方が楽になり、特定の時空や時間だけ演じることができる、という本能的なキャラ設定が勝因であったと思います。

起業の際は「設定」をしっかりとしておくことで、様々な苦労を回避することができますし、苦労を苦労とも思わない積極的・能動的な意識を自然に創り上げることができます。

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本来引き受けたくない制作物でも、愛情を注ぐことで主軸にある要素を把握して立体的に理解することができたり、仕事人としての設定はとても大切ですね。

写真はキラ(希来・長女)が自宅前で暑いので水を蒔いているワンシーンです。熱いアスファルトに水まきをしながら歌っています。

子供って、何らかのキャラクターになりきる最高の演者だと思います。ドレスを着たらエルサになったり、ベルトをしたらレンジャーになったり、そのキャラクターに成りきる感性が素晴らしいと思うんです。

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現実には様々な局面があるとしても、一度その設定と決めたら突き進む感覚は大人になっても継続したいものですね。

ですが、フと考えたときがあります。長期的な企画であってもいつかは飽きがきます。思考に伴った人格設定はいつか崩壊するのではないだろうか?

そしてその時から自身への問いかけが「生き残るため?生きるため?そもそも何の設定?」

 

6席だけのワインバー

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週末だけ12時間オープンしているソムリエールが経営するワインバー。そのオーナーソムリエールが大好きな飲み方「白」→「赤」→「ロゼ」という流れに沿って、白ワイン、赤ワイン、ロゼを順番に描いて行きます。

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カウンターに置いた小皿にワイン少量を注ぎ、ワイングラスの底をつけてまわします。底についたワインを名刺に付着させることで、円形の輪が出来て行きます。白は流石に台紙に馴染んでしまい消えてしまいますが、良い香りはそのままです。この時は2008年のシャブリを使った記憶が。。。

同じ要領で赤→ロゼと色と香り違いのワインを塗料として絵を描いて行きます。滲んだり曇ったりと、様々なできあがりになるため、手渡した時には3種類のワインの香りと1枚ずつがオリジナルの名刺に完成します。

6席だけのミニマムな空間であっても、初見のお客さんには心地よい印象を残すことは、100席ある大型店舗よりも敏感に伝わると感じています。因みにウイスキーやブランデー、コニャックなんかでも制作可能です。

 

老舗の和菓子三代目

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祖父母から受け継いで高級甘味を創り上げる30代の職人さんと話した時、私の代で途切れてしまわないように、後継者をつけようと思うという相談をうけたときに閃いた、「抹茶香る名刺」。技術の先にある余韻を愉しむ和の心を、名刺サイズに凝縮するとこんなイメージになりますでしょうか?と提案させていただきました。

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毎日数量限定品が多いお菓子だけに、顧客もリピーターばかり。そのありがたいお客様への少しの恩返しとして、職人のライフスタイルの軌跡を紹介した一作になったと思います。

あくまでも語るのは、その職人の人柄。シンプルにそぎ落として、表現の中に押しつけるようなエッジをつけない事に従事しました。

一辺5cmの中に繰り広げる無限とは、本来は自身の中に存在するものであると思っています。ただ、それを表現し発表するとなると、どうしても理論が先行しがちになることが多いです。それらを解き放ったときにこそ、少し輝く新しい個性の多面を垣間見ることができるのではないでしょうか??